小説執筆用のWebアプリケーション「Inditer」に、何を実装しないか
小説執筆用のWebアプリケーション「Inditer」の開発を進めています。概要は、以下の記事をご覧ください。
小説執筆用のWebアプリケーション「Inditer」を作りはじめました
開発の構想を練る中で、「これはInditerでは実装しなくても良いかもな」というものが見えてきました。実装したいものを考えるのは大切ですが、実装しないものを考えるのも、プロダクトの輪郭をはっきりさせるうえで大切だと感じています。というわけで、いま考えていることをちょっと書いてみたいと思います。
とはいっても、ここに書いたからといって、必ずしも実装しないというわけではありません。将来的には考えが変わって実装することもあるかもしれません。ただ、現時点では不要だと思っている、くらいに考えていただけると幸いです。
実装しなくても良いかなと思っている機能一覧
フォルダーをネストする機能
小説執筆用のアプリケーションをいくつか触っているのですが、フォルダーの中にフォルダーをネストして作成できる機能を持つものをたまに見かけます。これはこれで便利な場面があるのだろうなと思うのですが、個人的にはこれがちょっと苦手です。フォルダーの中には、テキストファイルだけが並んでいてほしいなと思うんですよね。そちらの方が、管理が直感的にできる気がします。
ただ、アウトライナー的に構想を練る機能は維持したいので、それはファイルの中に見出しを付与する形で実現してみています。……と、これだけ書いても、どういう機能かあまり伝わらない気がするのですが、気になる方は、Inditerの「原稿」で「階層」を選び、箇条書きで書いていってみてください。
ローカルのファイルを開く機能
デスクトップアプリであればローカルのファイルを開く機能をつけたいと思っているのですが、Webアプリケーションということもあり、とりあえずは提供しない予定です。デスクトップ向けのアプリケーションを提供する場合も、ファイルはクラウドだけに置く想定にしたいなあと思います。リソースが複数あると、わけが分からなくなるので。
個人的には、ファイルがローカルにだけ存在していることによるメリットがあまり思いつかない、というのがあります。外出先でもファイルを開けた方が良くないですか? もちろん、サービスを終了せざるを得ない事態は起こりうると思っているので、テキストファイルとしてエクスポートする機能は実装するつもりです。しかし、何も無い限りは、ファイルはぜんぶクラウド上にあってほしいなと思うんですよね。
AIエージェント機能
AIエージェント機能を実装すると、運営側でお金がかかりがちだよね、という理由もあるのですが、まあAIに壁打ちするのは、別にサービスの外でやってもらっても良いのではないかなという気がしています。実装するにしても、既存のAIエージェントのAPIを叩いてInditerの画面上で表示するだけになるので、あんまり面白みもないんですよね。
校正提案機能
校正を提案する機能は見た目が強そうなのですが、個人的にはあまり使わないんですよね。だいたい提案が間違っていることが多く、ノイズになりやすいというのを実感しています。
ただ、校正機能についてはAIが統合されていると体験が良いかなとも考えています。これは、たとえばnoteのAIに校正をしてもらったり、ブログをCursorで書いたあとに一括で校正提案してもらったりした経験から、そのように考えています。差別化にはならないかもしれませんが、自分が書いている画面ですぐにAI校正してもらえるのは便利かもな〜と思っています。
書き始め〜本番執筆にフォーカスしたい
Inditerの特徴は、「メモ」と「原稿」を統合しているところにあると思っています。まだ小説になるかどうか分からないメモを書いていって、それを本番の原稿として鍛え上げていく。そのプロセスに興味があります。
だから、たとえば「書く前」のことはあまり考えないことにしています。お題機能とか、書くきっかけになる機能は、このプロダクトの中で提供しなくても良いかなと考えています。それについては、tadeku-toolsで、Etudeや三題噺ガチャなどのツールを提供しているので、そこでまかなってもらえれば良いかなと。
また、とりあえずは「書いた後」のことも考えないようにしています。これは後ほど考える可能性もありますが……。具体的には、PDFやEPUBなどに書き出す機能ですね。これはまあ実装が面倒というのもありますが、とりあえずは「書く」ことに集中してもらいたくて、後回しかなあという感じです。
正直なところ、どのような機能を実装すれば便利になるのか分からないところもあるのですが、あまり機能を複雑化させずに開発していきたいよなあと思っています。良いプロダクトにしていきたいと思っておりますので、何か気になるところがありましたら、お気軽にフィードバックを送っていただけると幸いです!